【宇治市】ギックリ腰は安静に?動いたほうがいい?
2022/11/19
さてぎっくり腰と聞くと何を想像しますか?動けないほどの激痛が走るが休んでいれば治るなんてイメージはある方も多いと思います。しかしぎっくり腰は「くしゃみ」、「立ち上がっただけ」、「重い荷物を持ち上げた」など様々な状況で受傷している人が多いです。
筋肉の負担によるギックリ腰や腰の痛みは筋肉のバランスをしっかり整えていく必要があります。
ぎっくり腰とは
医学的な診断名では急性腰痛症です。日本では突然、腰の痛みを発症することからびっくり腰と呼ばれそこから徐々にぎっくり腰となったとされています。海外では「魔女の一撃」とも呼ばれます。昔から体調不良は魔女の仕業とされていたからと言われています。
原因としてははっきりとしたものは解明されていません。しかし関節や椎間板などの炎症や亀裂、捻挫などと考えられています。または筋肉の場合もあり、急な動作や長時間デスクワークで同じ姿勢を続けていると腰部を支えている筋群に過負荷がかかり炎症を起こすともいわれています。筋肉の原因としてfascia(ファシア)と言われるが原因とも考えられています。Fasciaは筋と筋の間いわゆる筋膜や筋と脂肪、皮膚、神経などの繊維構成体と言われています。Fasciaの異常により筋肉の間にある筋膜などに炎症が起こり疼痛を引き起こします。
こんな症状は注意
ぎっくり腰を起こして徐々に痛みが軽減する、安静にしていればいたくないなど症状が落ち着いている場合は大丈夫ですが、次のような症状は注意が必要です。
「時間や動作に関係のない腰痛」、「発熱」、「広範囲に神経症状がある場合」などこのような症状が出る場合は骨折や腰椎椎間板ヘルニア、最悪の場合は「ガン」が潜んでいる場合があります。高齢者の場合は脆弱性腰椎圧迫骨折なども考えられるため「くしゃみ」でも骨折することもあり注意が必要です。
また「ガン」は早期に対応しないと転位や早期に手術することも考慮しなければいけません。腰の痛みと同時に熱が出た、しびれが出たなどの症状が全くひかない場合は我慢せず医療機関で相談してください。
動いた方がいい理由
安静ではなく動いた方がいい理由は前述したとおり筋肉量が落ちないようにする目的があります。そのほかにも安静期間によって日常生活に復帰できる期間が変わります。まず1週間疼痛がなくなるまで安静にしているとその後も日常生活で疼痛を訴えることが多くあり、日常生活への復帰が遅くなるといわれています。
逆に2日間安静にしたあと徐々に疼痛範囲内で活動した人は日常復帰が早く、疼痛を感じるものの動くことができます。これらの理由から疼痛範囲内で動いた方がいい理由になります。なるべく日常生活を過ごすことを行った方は安静にしている方やリハビリを受けている方よりも回復が早く、安静にしている場合は症状を長引かせること多いです。
コルセットや注射を用いて痛みをコントロールする
ただ安静にしていてもつらい場合はコルセットや注射を用いて疼痛をコントロールします。コルセットは症状が安定するが逆に筋肉量低下などがよく危惧されますがコルセットは装着することによって腹筋に力が入りやすくなる、それによって腰椎の安定が期待でき痛めた腰部筋群へのストレスを緩和することができます。
コルセットは長期間の装着でなければ基本的には筋力低下の心配はありません。トレーニングを並行して行うことで筋力・筋肉量低下を防ぐことができます。コルセットで活動範囲が広がるのであれば最初は積極的に装着し疼痛が軽減し、外しても不安がないぐらいにする方が我慢するよりもはるかに良いです。
症状が少しずつ改善していくと、仕事中だけ、この作業だけと限定してコルセットを着用するようにすると長期間つけっぱなしということもなくなります。コルセットは正しく使うことで問題視されているようなことはほとんど起きません。
まとめ
以上がぎっくり腰で安静にしすぎてはいけない、動いた方がよい理由です。安静にしてはいけないわけではないので痛みが強い時は無理をせず動ける範囲で動いてください。ただ安静にしすぎると1日、1週間、1か月で筋力はどんどん低下しくので要注意です!!
それを防ぐためにも痛みは我慢せずコルセットでの患部の保護や、注射などを用いて疼痛軽減をおススメします。またストレッチや筋トレなどの運動を、腰痛体操など、なるべく動ける環境づくりを行っていきましょう。
そのためにもまずは自分自身の病態を把握することが大事です。医療機関で専門医を受診するなどしてください。
現在の病態が確認できるため自分自身にあった治療プランを立てることができます。いまは安静にした方がいいのか?動いた方がいいのか?など疑問の解決に役立ちます。今の痛みも大切ですが後遺症を残さないようにしていきましょう!!
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